一人事務所とはいえ、経営者の端くれなので経営戦略を練るわけですが、その中で重要な要素として自社の強みを分析することがあります。自社の強みの分析はマーケティングに関する本には大抵掲載されているのではないでしょうか?
開業して約13年になりますがようやく弊所の強みを認識できるようになってきたため、備忘録としての意味も含めて記したいと思います。
当職は県職員を辞職した後、不動産鑑定事務所に勤務しました。鑑定事務所の業務ではそれはそれはたくさんの不動産の調査をしました。業務を通じて不動産に関するそのものに関する知識はもちろん、市場の取引に関する知識、公共用地の取得、不動産競売、民事執行、開発許可、土地区画整理事業、市街地再開発事業(北九州市に携わった再開発ビルが2棟あります)に関する実地の知識も得られました。その後、大原簿記学校の講師に転職して宅建士講座などを担当しました。不動産の法令制限の知識が整理されるとともに宅地建物取引業法に詳しくなりました。
司法書士として不動産取引の立会業務のほか、成年後見業務ににおいても不動産取引に携わります。これまでの知識が連関しより強固なものになりました。
当職の強みはまさに不動産をずっと見てきたことにあります。
知り合いの仲介業者の社長からは明日から不動産屋やれると言われています。毎日業者さんから質問やらなんやらご連絡を頂いております。
銀行その他金融機関と競売の話ができます。これは競売評価を数多く経験したほかに自宅が競売にかかり任意売却で乗り切った知識がいきています。
役所と用地買収の話(鑑定評価書が読めるから)や区分地上権の立体利用阻害率、調整区域の建築許可の話ができます。鑑定事務所で得た知識がほとんどですが、建築許可にも携わったことがあります。土地家屋調査士の先生からの問い合わせが多いです。
家裁から不動産の売買価格(定期借地権価格含む)で文句を言われたことがありません。不動産業者の希望の価格が長年の経験から概ねわかるからです。
コロナが収束したらこの強みをアピールしながら多くの人にお会いしたいと思っています。